ScanSnap S1500 とは
ScanSnap S1500 は、2009 年に発売された富士通のドキュメントスキャナーです。発売から 15 年以上が経過しており、メーカーによる修理サポートは終了しているようです。
故障箇所と原因
今回は給紙・排紙ローラーが劣化していたので修理しました。具体的には、ローラーが溶けてしまう現象が発生しています。

給紙・排紙ローラーについて
給紙・排紙ローラーは、スキャナー内部で用紙を送る役割を担う部品です。ScanSnap S1500 には 4 つのローラーがあり、経年劣化によって溶けることがあります。

修理の流れ
部品の準備:
- 無水エタノール(軸の汚れ取り)
- 市販のシリコンチューブ(内径6mm・外径12mm・長さ 24mm)を代用します。今回は以下の製品を使用しました。
- 劣化したローラーの取り外し:
- カッターナイフで劣化したローラーを切断します。
- 指でローラーを取り外します。
- ローラーの軸は、手で回すことができません。
- ローラー軸の回転:
- スキャナーのカバーを開け、内部のローラーが見える状態にします。
- スキャナーの電源を入れたまま、[Scan] ボタンをローラーが少し回転するまで長押しします。
- その後は、[Scan] ボタンを押すたびにローラーが少しずつ回転します。この動作を繰り返して、劣化したローラーを引っ張り出します。
- ローラー軸の清掃:
- エタノールなどを使用して、ローラーの軸をきれいに清掃します。

4. 新しいシリコンチューブの取り付け:
- 購入したシリコンチューブを長さ24mmに切断します。
- 縦に切り込みを入れます。
- ローラー軸に取り付けます。


結果
軸に切れ込みを入れたままのローラーでスキャナを使うのは怖い気がしますが、使い初めに1度取れただけで、それ以降は問題なく動作しています。

※この修理は自己責任で行ってください。
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